月は沈み、烏が鳴いて、霜の冷たさが空いっぱいに満ちている。川べりの楓と漁り火が、愁いを抱いて眠ろうとするわたしの前にある。姑蘇の町の外、寒山寺。夜半の鐘の音が、旅人の舟まで届いてくる。

張継『楓橋夜泊』
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張継の名言

夜半の鐘の音が、旅の舟に届く

書き下し月落ち烏啼いて霜天に満つ、江楓漁火愁眠に対す。姑蘇城外の寒山寺、夜半の鐘声客船に到る。

原文(漢文)

月落烏啼霜滿天、江楓漁火對愁眠。姑蘇城外寒山寺、夜半鐘聲到客船。

出典
『楓橋夜泊』七言絶句(8世紀)
確認
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訳
現代語訳:名言の栞

この言葉の背景

旅の途中、蘇州の西にある楓橋のたもとに舟を泊めた夜を詠んだ詩です。旅愁で寝つけない詩人の耳に、町はずれの寒山寺から夜半の鐘が響いてきます。この詩で寒山寺は名所となり、日本でも古くから広く親しまれてきました。

今日の生かし方

眠れない夜は、無理に眠ろうとせず、部屋の外から聞こえる音を一つずつ数えてみてください。車の音、風の音、遠くの物音。考えごとから耳へと、注意がゆっくり移っていきます。

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