杞の国に、天と地が崩れ落ちたら身の置きどころがなくなると心配して、眠ることも食べることもできなくなった人がいた。……(説き聞かされて)その人はすっかり安心して大喜びし、説き聞かせた人も、ほっとして大喜びした。

列子『列子』
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列子の名言

天が落ちてくるのを心配した人

書き下し杞国に人の天地崩墜して、身の寄する所亡きを憂え、寝食を廃する者有り。……其の人舎然として大いに喜び、之を暁す者も亦た舎然として大いに喜ぶ。

原文(漢文)

杞國有人憂天地崩墜,身亡所寄,廢寢食者。……其人舍然大喜,曉之者亦舍然大喜。

出典
『列子』天瑞篇(成立年不詳)
確認
原典で確認原文が載っている資料で、該当する箇所を確かめました。確認した資料
訳
現代語訳:名言の栞

この言葉の背景

「杞憂」という言葉のもとになった話です。心配する人を見かねた別の人が「天は気が積もったもの、地は土の塊が積もったものだから、崩れはしない」と説き聞かせ、二人そろってほっとします。話は笑い話で終わらず、篇の終わりでは列子自身が、崩れるかどうかは知りようがないのだから心にかけることはない、と結んでいます。

今日の生かし方

眠れなくなるほどの心配ごとがあったら、だれか一人に声に出して話してみてください。聞いてもらうだけで、話した側も聞いた側も、少し肩の力が抜けることがあります。

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