おお、なによりやすらかな眠りよ。もしよければ、おまえをたたえるこの歌のさなかに、閉じたがっているわたしの目を閉じておくれ。それとも「アーメン」まで待ってから、ケシの花で寝床のまわりに、まどろみの恵みをまいておくれ。そしてわたしを救っておくれ。でなければ、過ぎた一日が枕の上に照りつけて、たくさんの悩みを生むだろう。せんさく好きな良心から救っておくれ。良心は闇にまぎれていまも力をふるい、もぐらのように掘りすすむ。油をさした錠に鍵をそっと回して、わたしの魂の、静まりかえった小箱を閉ざしておくれ。

ジョン・キーツ『眠りに寄せて(To Sleep)』
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ジョン・キーツの名言

眠りよ、わたしの魂の小箱を閉ざして

原文(英語)

O soothest Sleep! if so it please thee, close / In midst of this thine hymn my willing eyes, / Or wait the "Amen," ere thy poppy throws / Around my bed its lulling charities. / Then save me, or the passed day will shine / Upon my pillow, breeding many woes,— / Save me from curious Conscience, that still lords / Its strength for darkness, burrowing like a mole; / Turn the key deftly in the oiled wards, / And seal the hushed Casket of my Soul.

出典
『眠りに寄せて(To Sleep)』ソネット、第5〜14行(1819年)
確認
原典で確認原文が載っている資料で、該当する箇所を確かめました。確認した資料
訳
日本語訳:名言の栞

この言葉の背景

1819年春、23歳のキーツが書いた十四行詩の後半です。病の弟を看取ったあとの、心労の多かった時期にあたります。前半で眠りを夜にやさしく目を閉ざす者として呼びかけ、後半では、過ぎた一日の悩みや、もぐらのように掘りかえす良心から自分を守ってほしいと願っています。

今日の生かし方

今日の出来事が枕の上で何度も照りかえしてくる夜は、気になっていることを紙に書いて、引き出しや箱にしまってから灯りを消してみてください。鍵をかけるのは、明日の朝までです。

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