ものごとには、わたしたちの力の及ぶものと、及ばないものとがある。力の及ぶものは、判断、意欲、欲求、忌避、ひとことで言えば、わたしたち自身のはたらきのすべてである。力の及ばないものは、からだ、財産、評判、地位、ひとことで言えば、わたしたち自身のはたらきでないもののすべてである。

エピクテトス『提要(エンケイリディオン)』
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エピクテトスの名言

力の及ぶことと、及ばないことがある

原文(古代ギリシャ語)

τῶν ὄντων τὰ μέν ἐστιν ἐφ' ἡμῖν, τὰ δὲ οὐκ ἐφ' ἡμῖν. ἐφ' ἡμῖν μὲν ὑπόληψις, ὁρμή, ὄρεξις, ἔκκλισις καὶ ἑνὶ λόγῳ ὅσα ἡμέτερα ἔργα· οὐκ ἐφ' ἡμῖν δὲ τὸ σῶμα, ἡ κτῆσις, δόξαι, ἀρχαὶ καὶ ἑνὶ λόγῳ ὅσα οὐχ ἡμέτερα ἔργα.

出典
『提要(エンケイリディオン)』第1節 1(2世紀初め)
確認
原典で確認原文が載っている資料で、該当する箇所を確かめました。確認した資料
訳
日本語訳:名言の栞

この言葉の背景

弟子アリアノスがまとめた『提要』の冒頭で、書物全体の土台になる一節です。奴隷の身から哲学者になったエピクテトスは、この区別をまちがえて自分の力の及ばないものを自分のものと思いこむと、思いどおりにならずに嘆き、神や人を責めることになる、と続けます。

今日の生かし方

気がかりなことを紙に書き出し、「自分で変えられること」と「変えられないこと」の二列に分けてみてください。今日は左の列から一つだけ手をつけ、右の列はながめるだけにしておきます。

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