わたしたちは、けっして現在の時にとどまっていない。……めいめい自分の考えを調べてみるといい。どれもみな、過去か未来のことでふさがっているはずだ。……現在は、けっしてわたしたちの目的ではない。……こうしてわたしたちは、けっして生きてはいない。生きようと望んでいるだけだ。そして、いつも幸福になる準備ばかりしているのだから、いつまでも幸福になれないのは避けられない。

ブレーズ・パスカル『パンセ(Pensées)』
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ブレーズ・パスカルの名言

生きようと望んでいるだけで、生きてはいない

原文(フランス語)

Nous ne nous tenons jamais au temps présent. … Que chacun examine ses pensées, il les trouvera toutes occupées au passé ou à l'avenir. … Le présent n'est jamais notre fin. … Ainsi nous ne vivons jamais, mais nous espérons de vivre, et nous disposant toujours à être heureux, il est inévitable que nous ne le soyons jamais.

出典
『パンセ(Pensées)』「むなしさ」の章、ラフュマ版47/ブランシュヴィック版172(1670年(没後刊行))
確認
原典で確認原文が載っている資料で、該当する箇所を確かめました。確認した資料
訳
日本語訳:名言の栞

この言葉の背景

パスカルが没後に残した断章の束『パンセ』のうち、「むなしさ」と題された束に入っている一篇です。人は過ぎた時を呼び戻そうとし、まだ来ない時を待ちこがれて、自分のものである唯一の時、つまり現在をとり逃がしていると指摘しています。不安が先のことばかりに向かう心のくせを、鋭く言い当てています。

今日の生かし方

気づくと先のことを考えていたら、手を止めて、いま見えるもの、聞こえる音、触れているものを一つずつ言葉にしてみてください。それだけで心が今日に戻ってきます。

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