「次の世代の役に立つ木を植える」と、わが国のスタティウスは『シュネペーボイ』のなかで言っている。じっさい農夫は、どれほど年老いていても、だれのために種をまくのかと問われれば、ためらわずにこう答える。「不死の神々のためです。神々は、わたしがこれを先祖から受けとるだけでなく、子孫にも手渡すことを望まれたのですから」

キケロ『老年について(Cato Maior de Senectute)』
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キケロの名言

次の世代の役に立つ木を植える

原文(ラテン語)

Serit arbores, quae alteri saeclo prosint, ut ait Statius noster in Synephebis. Nec vero dubitat agricola, quamvis sit senex, quaerenti, cui serat respondere: 'Dis immortalibus, qui me non accipere modo haec a maioribus voluerunt, sed etiam posteris prodere.'

出典
『老年について(Cato Maior de Senectute)』第24〜25節(前44年)
確認
原典で確認原文が載っている資料で、該当する箇所を確かめました。確認した資料
訳
日本語訳:名言の栞

この言葉の背景

キケロが晩年に書いた対話篇で、84歳の大カトーが若いスキピオとラエリウスに老いの過ごし方を語ります。この箇所では、自分が実りを見ることのない木を植え続ける年老いた農夫を例に、人は先人から受けとったものを、次の人へ手渡すために働くのだと語っています。スタティウスは喜劇作家カエキリウス・スタティウスのことです。

今日の生かし方

今日の仕事や家事のなかから、自分がいなくなっても誰かの役に立つものを一つ選んで手をかけてみてください。手順をメモに残す、道具を手入れする。それが、あなたの植える木になります。

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