あなたが追放の地と呼んでいるこの場所も、ここに住む人々にとっては故郷なのです。それほどに、みじめだと思わないかぎり、みじめなものは何もありません。そして逆に、どんな境遇も、平らかな心で耐える人にとっては幸いなものになるのです。

ボエティウス『哲学の慰め(De consolatione philosophiae)』
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ボエティウスの名言

みじめだと思わないかぎり、みじめなものはない

原文(ラテン語)

Hic ipse locus, quem tu exsilium uocas, incolentibus patria est. Adeo nihil est miserum nisi cum putes, contraque beata sors omnis est aequanimitate tolerantis.

出典
『哲学の慰め(De consolatione philosophiae)』第2巻 散文4(524年頃)
確認
原典で確認原文が載っている資料で、該当する箇所を確かめました。確認した資料
訳
日本語訳:名言の栞

この言葉の背景

無実の罪で地位も財産も奪われ、獄中で処刑を待っていたボエティウスが書いた対話の一節です。運命を嘆く「わたし」の前に、女性の姿をした「哲学」が現れて語りかけます。ここでは、失ったものを数える彼に、境遇そのものより、それをどう受けとるかが幸不幸を分けるのだと説いています。

今日の生かし方

いまの状況を一言で「〜でみじめだ」と書いてみて、その場所や立場を、すでにそこで普通に暮らしている人の目で言い直してみてください。

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