あなたはとても若く、すべてが始まる前にいます。ですから、できるかぎり心をこめてお願いしたいのです。心のなかでまだ解けていないすべてのことに、辛抱づよくあってください。そして、問いそのものを愛そうとしてみてください。鍵のかかった部屋のように、まったく知らない言葉で書かれた本のように。いまは答えを探さないでください。答えは、まだ与えられることがないのです。あなたはまだ、それを生きることができないのですから。大切なのは、すべてを生きることです。いまは問いを生きてください。そうすればたぶん、気づかないうちに少しずつ、いつか遠い日に、答えのなかへと生きて入っていくでしょう。

ライナー・マリア・リルケ『若き詩人への手紙(Briefe an einen jungen Dichter)』
別の言葉を引く

ライナー・マリア・リルケの名言

いまは、問いそのものを生きてください

原文(ドイツ語)

Sie sind so jung, so vor allem Anfang, und ich möchte Sie, so gut ich es kann, bitten, lieber Herr, Geduld zu haben gegen alles Ungelöste in Ihrem Herzen und zu versuchen, die Fragen selbst liebzuhaben wie verschlossene Stuben und wie Bücher, die in einer sehr fremden Sprache geschrieben sind. Forschen Sie jetzt nicht nach den Antworten, die Ihnen nicht gegeben werden können, weil Sie sie nicht leben könnten. Und es handelt sich darum, alles zu leben. Leben Sie jetzt die Fragen. Vielleicht leben Sie dann allmählich, ohne es zu merken, eines fernen Tages in die Antwort hinein.

出典
『若き詩人への手紙(Briefe an einen jungen Dichter)』フランツ・クサーヴァー・カプス宛、1903年7月16日(ヴォルプスヴェーデにて)(1903年(書簡)、1929年刊)
確認
信頼できる資料で確認研究書や定評のある翻訳など、信頼できる資料で確かめました。確認した資料
訳
日本語訳:名言の栞

この言葉の背景

陸軍士官学校の生徒だった若いカプスが、自作の詩を送って意見を求めたことから始まった文通の一通です。リルケは詩の添削よりも、孤独や迷いとの向き合い方を書き送りました。リルケの死後、1929年にカプスが十通の手紙を一冊にまとめています。

今日の生かし方

答えの出ない悩みは、無理に結論を出さず、問いの形のままノートに書いておいてください。一週間後に読み返すと、問いそのものが少し変わっていることに気づけます。

画像で保存

背景の色を選ぶと、縦書きの画像(1080×1350)を保存します。