「風立ちぬ、いざ生きめやも。」ふと口を衝いて出て来たそんな詩句を、私は私に靠れているお前の肩に手をかけながら、口の裡で繰り返していた。

堀辰雄『風立ちぬ』
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堀辰雄の名言

風立ちぬ、いざ生きめやも

出典
『風立ちぬ』序曲(1936年(「改造」12月号に初出))
確認
原典で確認原文が載っている資料で、該当する箇所を確かめました。確認した資料

この言葉の背景

結核を病む婚約者と過ごした日々をもとにした小説の序曲です。夏の草原で絵を描く「お前」のそばで、不意に風が吹いて画架が倒れたとき、「私」の口をついて出た詩句です。ポール・ヴァレリーの詩「海辺の墓地」の一行「風が立つ、生きようと努めねばならない」を、堀が文語に移しました。

今日の生かし方

気持ちが沈んだまま一日が過ぎそうなときは、窓を開けて風を部屋に入れてから、やりかけのことを一つだけ片づけてみてください。小さく動くことが、「いざ生きめやも」の一歩になります。

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