機嫌がよいこと、丁寧なこと、親切なこと、寛大なこと、等々、幸福はつねに外に現われる。歌わぬ詩人というものは真の詩人でない如く、単に内面的であるというような幸福は真の幸福ではないであろう。幸福は表現的なものである。鳥の歌うが如くおのずから外に現われて他の人を幸福にするものが真の幸福である。

三木清『人生論ノート』
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三木清の名言

幸福は、鳥が歌うようにおのずから外に現われる

出典
『人生論ノート』「幸福について」(1941年(各編は1938年から『文学界』に連載))
確認
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この言葉の背景

『人生論ノート』の巻頭に近い「幸福について」の一節です。三木は、幸福を心の内側だけの満足と考える見方に反対し、上機嫌や親切といったふるまいとして外にあらわれ、まわりの人まで幸せにするものこそ本当の幸福だと述べています。戦争へ向かう重苦しい時代に書かれた文章です。

今日の生かし方

今日は、気分が晴れるのを待たずに、先に「丁寧なこと」を一つしてみてください。店員さんにお礼を言う、家族のお茶をいれる。ふるまいから幸福が始まることもあります。

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