運にも見放され、人からも冷たい目で見られて、わたしはひとり、のけ者の身の上を嘆いている。……そうして自分をほとんど蔑みかけたとき、ふとあなたを思う。すると、わたしの心は、夜明けに暗い大地から舞い上がるひばりのように、天の門で賛歌をうたいはじめる。あなたのやさしい愛を思い出すだけで、これほどの富がもたらされるのだから、いまのこの身を王さまの身の上と取りかえるのさえ、ばからしく思える。

ウィリアム・シェイクスピア『ソネット集(Shake-speares Sonnets)』
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ウィリアム・シェイクスピアの名言

ふとあなたを思うと、ひばりのように

原文(英語)

When, in disgrace with fortune and men's eyes, / I all alone beweep my outcast state / … / Yet in these thoughts myself almost despising, / Haply I think on thee, and then my state, / Like to the lark at break of day arising / From sullen earth, sings hymns at heaven's gate; / For thy sweet love remember'd such wealth brings / That then I scorn to change my state with kings.

出典
『ソネット集(Shake-speares Sonnets)』第29番 1〜2行、9〜14行(1609年)
確認
原典で確認原文が載っている資料で、該当する箇所を確かめました。確認した資料
訳
日本語訳:名言の栞

この言葉の背景

1609年に刊行された154篇のソネット集の一篇です。前半では、不運と世間の冷たさを嘆き、才能や友人に恵まれた人をうらやむ自分を描きます。9行目の「Yet(けれど)」で調子が変わり、愛する人を思い出しただけで、沈んでいた心が朝のひばりのように舞い上がります。

今日の生かし方

人と比べて沈んでしまった日は、比べるのをいったんやめて、自分を大切にしてくれる人の顔を一人思い浮かべてください。その人から以前もらった言葉を一つ、紙に書き写しておきます。

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