わたしは誰でもない人。あなたは誰? あなたも、誰でもない人? それなら、わたしたちは二人組ね。――内緒よ。知られたら、追い出されてしまうから。ひとかどの誰かでいるなんて、なんて退屈なのでしょう。なんて人目にさらされるのでしょう。カエルみたいに、一日じゅう自分の名前を、うっとり聞きほれる沼に向かって言いつづけるなんて。

エミリー・ディキンソン『Poems by Emily Dickinson, Second Series』
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エミリー・ディキンソンの名言

わたしは誰でもない人。あなたは誰?

原文(英語)

I'm nobody! Who are you? / Are you nobody, too? / Then there's a pair of us — don't tell! / They'd banish us, you know. / How dreary to be somebody! / How public, like a frog / To tell your name the livelong day / To an admiring bog!

出典
『Poems by Emily Dickinson, Second Series』「Life」の部 I(1861年頃作、1891年刊)
確認
原典で確認原文が載っている資料で、該当する箇所を確かめました。確認した資料
訳
日本語訳:名言の栞

この言葉の背景

生前ほとんど作品を世に出さず、アマーストの家で詩を書きつづけたディキンソンの短い詩で、死後の1891年に出た第二詩集の「人生」の部の最初に置かれました。名を上げることを、聞き手の沼に向かって一日じゅう自分の名を鳴きつづけるカエルにたとえ、軽やかに笑っています。

今日の生かし方

人の評価やSNSの反応が気になって疲れた日は、通知を切って三十分だけ、誰にも見せない日記や落書きをしてみてください。誰でもない自分でいる時間が、心を休ませてくれます。

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