幸福は一夜おくれて来る。ぼんやり、そんな言葉を思出す。幸福を待って待って、とうとう堪え切れずに家を飛び出してしまって、そのあくる日に、素晴らしい幸福の知らせが、捨てた家を訪れたが、もうおそかった。幸福は一夜おくれて来る。

太宰治『女生徒』
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太宰治の名言

幸福は一夜おくれて来る

出典
『女生徒』結末近く(『太宰治全集』筑摩書房に拠る研究論文の引用で確認)(1939年(『文學界』4月号))
確認
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この言葉の背景

読者の少女から送られた日記をもとに、ある女学生の朝起きてから夜眠るまでの一日を、本人の語りで描いた小説です。床に就いた少女が、どこかで聞いた言葉として思い出すのがこの一節で、待ちきれずに家を出た人に幸福の知らせが一日遅れで届く話が語られます。

今日の生かし方

結果が見えずに投げ出したくなったら、やめると決める前に「あと一晩だけ待つ」と自分に約束してみてください。返事や手ごたえは、思ったより少し遅れて届くことがあります。

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