山の木は役に立つばかりに自分から斧を招き、灯火の油は燃えるばかりに自分で自分を焦がす。肉桂は食べられるから伐られ、漆は使えるから幹を割かれる。人はみな、役に立つものの役立ちは知っているが、役に立たないものの役立ちを知らない。

荘子『荘子』
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荘子の名言

役に立たないことの役立ち

書き下し山木は自ら寇し、膏火は自ら煎る。桂は食らう可し、故に之を伐る。漆は用う可し、故に之を割く。人皆有用の用を知りて、無用の用を知る莫きなり。

原文(漢文)

山木自寇也,膏火自煎也。桂可食,故伐之;漆可用,故割之。人皆知有用之用,而莫知無用之用也。

出典
『荘子』内篇「人間世」の結び(成立年不詳(戦国時代))
確認
原典で確認原文が載っている資料で、該当する箇所を確かめました。確認した資料
訳
現代語訳:名言の栞

この言葉の背景

「人間世」は、乱れた世の中で身を損なわずに生きる道を語る篇です。その最後に、楚の狂人・接輿が孔子の門前で「いまの世では刑を免れるのがやっとだ」と歌ったあとに、この言葉が置かれ、篇全体が結ばれています。

今日の生かし方

「役に立たなければ」と自分を追い立てて疲れた日は、成果の出ないこと(散歩、ぼんやり空を見ること)を十分だけ予定に入れてみてください。

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